1. サロンを始めて5年、大人に向けて伝えてきた日々

SALON DE RAYをオープンしてから、これまで「大人の女性のためのお稽古サロン」として運営してきました。
私自身、20代・30代は仕事に打ち込み、心が折れそうになるほどの経験もありましたが、
その支えになったのがポーセラーツや合唱といった「大人のための習いごと」の存在でした。

特に、ポーセラーツで造形や絵付けに没頭する時間は、心を癒し、感性を育て
仕事にはかなりの発展的な影響を与えてくれたのです。
だからこそ「大人の女性が自分を取り戻すひととき」を提供することが、サロンの役割だと思っていました。
2. 変わらない大人を前に感じたむなしさ

しかし、サロンを続けていく中で気づいたことがありました。
同じカリキュラムやスキルをお伝えさせていただいても、受け取っていただける内容や質にバラつきがあり
発展していく方とそうでない方の差が大きいのです。
「私の教え方がいたらないせいである」と深く悩みました。
ただ、丁寧に対話やヒアリングをさせていただくく中でふと、
もしかするとその違いは“幼少期の体験”にも関係しているのかもしれない──
正直、そう確信せざるを得ないことも次々と重なりました。
心理学や教育学でも「人格形成の土台は6歳ごろまでに決まる」と言われています。
つまり、人生の後半で表れる差は、【幼少期からの継続した積み重ねが影響する】と感じました。
3. 幼少期に育まれる感性の大切さ

(※小学生時代の版画です…)
私自身も振り返れば、祖母は洋服を作る仕事をし、父は絵を描く趣味があったり
もう一人の祖母や親戚はフラワーアレンジメント業を営み、母は声楽家であったりと
日常の中で自然と美や芸術に触れる機会がありました。
特別な教育ではなくても、幼い頃に芸術感性を育む体験をしていたことが、今の自分をつくっているのだと実感します。
そして、社会人になってから心が折れそうになったときも、造形や絵付けに没頭する時間が大きな支えとなり
人生を豊かにしてくれました。

4. 子連れOKにしたきっかけ
こうした気づきに加えて、自分自身に子どもたちが生まれたことも大きな転機になりました。
娘たちが生まれてから「子どもにどんな経験を贈れるだろう」と考えるようになり、
離乳食がスタートする生後6か月の頃から“自分で作った食器で食べる体験”をプレゼントしてきました。
その日常は、家族にとっても私にとってもかけがえのない財産になっていると感じています。

だからこそサロンの在り方を見直し、これまで「大人の女性のための時間」だけを大切にしてきたSALON DE RAYを
【子連れ・ファミリーOK】へと広げる決意をしました。
大人が自分のために集中できる時間も、子どもが感性を育む体験も──どちらも叶う場でありたい。
そんな思いで、生後1ヶ月の赤ちゃんから安心して来られるようにサークル付きのベビーコーナーも新設し
今後は専門家の監修も取り入れていく予定です。

実際に、先日0歳のお子さまを連れた方がレッスンにいらしてくださいました。
ベビースペースでオムツ替えをしたり、赤ちゃんと一緒に遊びながら作品づくりをしたり…
サロン全体が温かい雰囲気に包まれ、本当に楽しい時間になりました。
「赤ちゃん・子連れOKって安心ですね」と言っていただけたことが、私自身も大きな励みになりました。

5. 未来へのメッセージ
『自分の食器を自分で作る』という体験は、老齢期まで続く一生の財産になると信じています。
自身の人生での数々の実体験から、そう感じています。
大人にとっては、自分と向き合う豊かな時間。
子どもにとっては、未来につながる感性教育。
SALON DE RAYはこれからも、大人も子どもも一緒に楽しめるサロンとして、この想いを大切にしていきたいと思います。

体験レッスンのご案内
SALON DE RAYでは、初めての方に向けて 体験レッスン をご用意しています。
お子さまとご一緒でも、大人だけでも、安心して楽しんでいただけます𓍯
